地上波テレビ秋の改編 フジ、９つのバラエティー番組投入
地上波テレビ秋の改編 フジ、９つのバラエティー番組投入
地上波テレビの秋の番組改編の内容が出そろった。フジテレビやテレビ朝日などは、バラエティー番組を中心に大幅な改編を実施。これに対し、好調を維持する日本テレビは最小限の改編にとどめるなど各局の戦略が分かれる結果となった。
フジテレビは春に続き、大幅な改編に着手。主に日曜、月曜の強化を目指し、美輪明宏らがニュースについて語り合う「ニュースな晩餐（ばんさん）会」（日 曜午後７時５８分）、タモリと宮沢りえがさまざまなゲストとトークを展開する「ヨルタモリ」（日曜午後１１時１５分）などバラエティーだけで９番組を投入 する。
ドラマでは、人気漫画をドラマ化した「信長協奏曲（コンツェルト）」（月曜午後９時）、続編となる「ファーストクラス」（水曜午後１０時）など６番組を放送。亀山千広社長は「今回は“重量級”の改編。メーンの司会者やキャスト含め、自信を持っている」と話す。
◆テレ朝、ＴＢＳも
テレビ朝日も、外国人目線で日本の長所を“再発見”する「世界が驚いたニッポン！ スゴ～イデスネ！！視察団」（土曜午後６時５６分）などの新バラエ ティー４番組を投入し、週末の強化を図る。昼の時間帯では、「ワイド！スクランブル」を５４分拡大。ドラマは、「相棒」（水曜午後９時）や「ドクターＸ」 （木曜午後９時）など“定番もの”が名を連ねる。
ＴＢＳも同様にバラエティーを大きく変更する。２２年間続いた「さんまのＳＵＰＥＲからくりＴＶ」（日曜午後７時）の後番組は、世界で起きた不思議な現 象を特集する「不思議探求バラエティー ザ・世界ワンダーＸ」。火曜午後７時には、「所さんのニッポンの出番！」を放送する。ドラマは、宮藤官九郎さんが 脚本を務める「ごめんね青春！」（日曜午後９時）など６本となる。
テレビ東京は、ジャニーズのメンバーが視聴者と交流する「トーキョーライブ２２時」を日曜午後９時５４分に生放送で展開。火曜午前７時半からは、２１年ぶりに「カリメロ」がＣＧアニメとして復活する。
◆日テレは最小限
こうした動きに対し、上半期の視聴率で３冠を獲得した日本テレビは、春に続いて改編はほぼ行わない。八木元編成部担当部次長は「バラエティーなどの制作 現場が自助努力で視聴率を盛り上げているため、改編をあまりしなくても数字につながっている」と話している。ドラマでは、綾瀬はるか主演の「きょうは会社 休みます。」（水曜午後１０時）などを放送する。
